- 2021年1月6日更新
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- 専門家・アドバイザー監修
鍼灸、フランスの美容セラピストが推奨!簡単にリラックスする方法
仕事や家事に育児…忙しい日々を過ごす日本人のストレス解消には、リラックスが必要です。鍼灸師でセラピストの筆者が、誰でも簡単にできる「リラックスする方法」をフランスの視点を取り入れて紹介します。
この記事の執筆者
AcuMe 代表 鍼灸師野田 未来
仕事や家事に育児、私たちの身体は、肉体的にも精神的にも毎日多くのストレスとたたかっています。ストレスが緊張状態であるならばそれを緩める、リラックスするために何か行っていることはありますか?
私は、これまで日本のセラピーや東洋医学業界、フランスの美容業界などで様々な健康法や美容法などを見て学ぶ機会が多くありました。今回は私自身も長く実践している、簡単なリラックス方法についてお伝えします。
フランスで感じるリラックスとは
日本を出てみて見えたもの
日本でマッサージや鍼灸などを学んだ後にフランスで美容やセラピーを学び、日本人を含む東洋人に加え、ヨーロッパや中東(北アフリカ)、アフリカなど様々な異なる人種のお客様の身体に触れる機会がありました。施術を行っていく中で、一番驚いたのは同じ人間なのに全く身体の感触が違うということです。
日本人のカラダは緊張している!
個人差はありますが、男女を問わず日本人の身体は非常に硬く緊張しています。一方、フランスで触れることの多かったフランスやヨーロッパ、アフリカ系の人たちの身体はフワフワとしていて柔らかく、稀に日本人のようなカチカチの人がいるといった状態でした。日本では肩こりを感じる方がほとんどですが、硬さに比例するようにフランスではあまり一般的ではありません。
フランス人のカラダを通して見る、日本人との違いの考察
あくまで触れてみた感覚からですが、まずは骨格に差があると感じます。フランス人は、日本人と比べると身長が高く肩幅もしっかりとした人が多くなっています。特に女性では170cm以上という人も少なくありません。これは、人種の違いや長年の食文化の影響だと考えます。
もう一つ考えられる違いを生み出す原因は、休暇の長さです。有名な話ですが、フランスの企業に勤めるサラリーマンは年に数週間のバカンスをとることが義務付けられています。しっかりと身体を休める時間が国家ぐるみで保証されているのです。
そして、もう一つは毎日の生活の中のちょっとした心がけだと私は考えています。こちらは私たちでも今すぐに取り入れることができると思いますので、次項で詳しく紹介します。
フランス式のリラックス方法
アロマ大国のフランスでポピュラーな精油でリラックス
現在は、日本でもアロマセラピーやハーブを使ったリラックス方法が一般的になりました。
フランスにはアロマセラピーという言葉の名付け親であるルネ=モーリス・ガットフォセ、戦時中に精油を用いて兵士を治療した医師のジャン・バルネなどがその発展に大きく貢献しました。
フランスでよく使用されているアロマオイルにはローズマリー、タイムがあります。料理でも使用されているハーブというところがフランスらしいと感じます。その他、日本でも一般的なカモミール、ラベンダーもリラックス用として好まれています。オイルはティッシュやハンカチなどに1-2滴つけて持ち歩くと気軽に楽しめます。
アロマキャンドルでリラックス
最近お気に入りのスパセイロン、スリランカ発シンガポールのスパブランド。落ち着く香りが多いです。
アロマや香りにつながりますが、フランスは日本と比べるとアロマキャンドルが主流です。私自身もリラックスするためによく使用しています。香りに加えて、ゆらゆらとしたキャンドルの炎は癒しの空間を生み出してくれます。高いものだと数千円から1万円近くするものもありますが、お気に入りの香りを見つけてチャレンジしてみてくださいね。
予算はないけれど本格的な香りを楽しみたいという方には、アパレルブランドのZARAの系列店、ザラホームのキャンドルがオススメです。
日本でキャンドルが主流ではない原因は建物の構造にある、と私は考えています。エステやセラピーで使用する部屋でも、火災防止のため火気厳禁のところが多くなっています。年々木造の建物は減っていますが、皆様も火の元には気をつけて使用してくださいね。それでも、気になるという方はお香を代用として使用することも可能です。
照明のチカラでリラックス
左が直接照明(蛍光灯)、右が間接照明。左はクリアに見えますが右のほうがリラックス度は高まります。
アロマ、アロマキャンドルと引き続き、さらに灯りについてのお話を。日本とフランスの室内の最大の違いは照明だと感じます。
日本は白い光の蛍光灯を使用した天井に備え付けられた照明や吊るすタイプが主流ですが、フランスは温かみを感じる色味のランプが好まれており、間接照明が多く使用されています。間接照明には様々なタイプがありますが、天井や壁に光を当てて温かみのある光を放つものや、照明自体の中で照らすなど光を空間に直接照らさない照明となります。電球も、どちらかというとオレンジ系が好まれています。
私も施術用の部屋では備え付けの照明もありますが、主に間接照明を使用しています。間接照明の方がお客様のリラックス度が高まると感じています。
日常生活で簡単に取り入れられるリラックス方法
呼吸を利用したリラックス方法
父も鍼灸師で、東洋医学全般に興味があった10代の頃からずっと行っているのが呼吸法です。呼吸法はヨガではよく使用されているので色々な方法がありますが、オススメなのが、【吸う息4秒+吐く息8秒】のシンプルなものです。いつでもどこでも実践することができるので続けやすいというメリットがあります。
簡単!リラックスできる呼吸法のやり方
- 息を吸う
できれば鼻から4秒間息を吸います。息を吸うのは無意識に行えるので特にコツはありません。
- 息を吐く
できれば口から8秒間息を吐きます。周りが気にならない環境であれば、少し口をすぼめてスーッと音を立てながら行うとより良いです。
なぜ呼吸でリラックスできるか
基本的に息を吸うときには心拍数が上がり、吐くときには下がります。また、副交感神経が優位に働いてリラックス状態になると心拍数は下がって、ゆっくりになります。これを利用したものが、今回紹介した呼吸法です。吐く息を長めに意識することで体の中から自然にリラックスする方向に働きかけます。
忙しくてなかなか時間が取れないという方は、1日に2-3分でも良いので移動中の隙間時間、スマホを見ている時間、朝起きた時や夜眠る前などに行ってみてください。
顔でリラックス?エステティシャンとしてのおすすめグッズ
ボディとフェイシャルトリートメント、どちらがお好きですか?
日本では肩こりや腰痛に悩む方が多く、ボディマッサージを選ぶ方が多い印象を受けます。いわゆるエステとしてのフェイシャルトリートメントは、美肌やシワ対策など美容目的で施術を受けられる方が多いのですが、何度か受けていただくとお客様から頂くお言葉があります。それは、「すごくリラックスできる」「一瞬で深い眠りに落ちてしまった」というお言葉です。
顔でリラックス
実際に私自身も顔でリラックスができると感じています。エステティシャンとして修行中の時には、学生や同僚同士でフェイシャルエステの練習をお互いに行うことが多くありました。その時に、寝てはいけないと思いつつも心地よくてついついウトウトしてしまうことが何度もありました。もちろん、個人差はあると思いますが、顔を刺激すると心身ともにリラックスすることにつながると感じています。
フェイシャル専用のおすすめグッズ
現在愛用中の小顔ローラー、頬を両側からコロコロと刺激します。お風呂の中で使用することも多いです。
近年、素肌の上でコロコロと転がすローラータイプの美容器具が流行した影響で、フェイシャルのグッズが一般的になりました。
私はずいぶん前に購入した小顔用のローラーを使用しています。顔を刺激するときに、力を入れすぎるのは良くないのですが、これは強すぎず弱すぎず程よい刺激で、コロコロとできるので気に入っています。定期的に買い換えながら、15年ぐらい使用しているかもしれません。
リラックスには毎日のちょっとした心がけを
ゆっくりとリラックスできていないから疲れると自覚はしていても、なかなか時間が取れないというお声をよく聞きます。何かを始めても続かなかったり、すること自体が重荷になってしまうと本末転倒です。日々の中でほんの少しだけ意識することで、無理なくリラックスすることもひとつのアイディアとして是非取り入れてみてくださいね。
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この記事の執筆者プロフィール
AcuMe 代表 鍼灸師野田 未来
- 専門分野:
- 美容、東洋医学、美容鍼灸、エステ施術、フランス語翻訳、コスメアドバイザー
- 自己紹介:
- 日本の国家資格(鍼灸師)、フランスの国家資格(エステティシャン コスメ香水販売資格)、日本体育協会公認スポーツプログラマーなど、日本とフランスで幅広く活動している美容、東洋医学ライター
野田 未来
日本の国家資格(鍼灸師)、フランスの国家資格(エステティシャン コスメ香水販売資格)、日本体育協会公認スポーツプログラマーなど、日本とフランスで幅広く活動している美容、東洋医学ライター
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